3月11日。
今日は東日本大震災から13年。あの日、多くの人が大切な命や家、そして生活を奪われました。
ただ、私は震災を直接経験していないため、当事者の気持ちは正直わからない。
しかし、一瞬にして今の生活が失われることを想像すると、胸が締め付けられるような気持ちになります。辛さ、悲しみ、絶望…様々な感情が渦巻くであろうことは想像できますが、具体的なことまでは到底理解できない。
そんな中、今日相続土地国庫帰属制度の支援サービスに電話相談があった。
相談者は、福岡県内にある相続した空家を放置しており、地震で崩れて周りに迷惑をかけてしまったらと不安を抱えていた。
「今のうちに空家を解体して土地を手放しておきたい。」
相談者の真剣な声に、震災の記憶が鮮明な今、その不安がより一層大きくなっているのだろうと感じました。
相続した空家は、管理が行き届かないと倒壊の危険性があり、周囲に被害を与えてしまう可能性もあります。今回の相談者のように、地震への不安を抱えている方は少なくないはずです。
東日本大震災から13年。私たちはあの日の教訓を忘れず、災害への備えを怠らないようにしなければなりません。そして、相続した空家についても、適切な管理をすることが重要です。
財産として不動産をたくさん所有することが良かった時代はとっくに昔の話。
今は、管理コストや維持費などの負担を考えると、むしろ負の遺産になりかねない。
今回の相談者も、空家の管理に頭を悩ませていました。しかし、相続土地国庫帰属制度を利用することで、土地を国に帰属させ、所有権を放棄することができます。
来週、相談者は事務所に来られ、契約前提で私から制度の説明を受けることになりました。
相談者が背負った重い荷物を軽くしてあげることができたらいいと思う。