【質問】
審査手数料について、私が手放したい土地は全部で15筆ありますが、大きく二つの場所にそれぞれ隣り合ってまとまっています。
ただ、法務省の手引書には「審査手数料は土地一筆ごとに納付が必要であり、隣接した複数の土地について申請を行う場合であっても、合算はできません。」と記載があります。
そこで、事前に合筆して筆数を減らして申請すれば審査手数料が安く済むのでしょうか。
また、合筆するのにどのような条件がありますか?
【回答】
合筆して筆数を減らせば、その分審査手数料は少なくなります。
合筆後はそれが一筆となるからです。
しかし、土地を合筆するにはいくつかの条件があります。
① 互いに接続していない土地の合筆
② 地目が異なる土地の合筆
③ 地番区域が異なる土地の合筆
④ 所有者が異なる土地の合筆
⑤ 所有者の持分が異なる土地の合筆
⑥ 所有権の登記がない土地と所有権の登記がある土地の合筆
⑦ 所有権の登記以外の権利に関する登記がある土地の合筆
詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
↓
合筆するための条件
https://ameblo.jp/kitakyushu-touki/entry-12288591611.html
ただし、審査手数料を安くするためだけに合筆するのは得策とは言えません。
例えば、一部の土地に却下要件や不承認となる原因がある場合、合筆してしまうと全ての土地がこの制度を利用できなくなってしまいます。
実際に、まとまって存在している10筆の土地のご依頼がありましたが、あえて合筆せずに、承認が得られそうな土地から順に申請したことがあります。
そのお客様は少しでも土地の数を減らすことを優先されました。
このように、合筆のメリットとデメリットをよく考慮してから決定することをお勧めします。